新着情報
会社案内
業務案内
営業所
お問い合わせ
リンク集



2010年2月9日
*市況
2月の18−8系ステンレス・スクラップの炉前価格(メーカー持込価格)は大手高炉系メーカーが「1月価格の据え置き」と発表したことで、他のステンレスメーカーもこれに追随する見通しだ。この結果、2月炉前は16万〜16万5千円程度となった。 1月のスクラップ動向は、昨年12月中盤からのLMEニッケル市況の上昇を受け、貿易商社筋が韓国向け輸出を中心に、市中価格から1万円値を上げ買いに入った。国内メーカーでは大同特殊鋼が輸出向けに対抗、1月22日から1万円値上げし集荷に入った。 いつもなら専業メーカー、特殊鋼メーカーとも輸出に流出するのを防ぐため、値上げに踏み切るところだが、今回は一部メーカーを除き、静観した。ただ、スクラップ使用量の多いメーカーは月中値上げし、集荷するものとみられる。なお、大同特殊鋼はステンレス・スクラップの価格設定を鉄スクラップと同様に、1週間毎に見直す方式に2月から変更した。 大手メーカーの2月価格の据え置きは「製品安の原料高」といわれる中で、3月末の決算期を前に、ニッケル高を受け価格が上昇しているステンレス・スクラップから、手持ちの安いフェロニッケルを使用する方がコストダウンになると判断したためだ。溶解時にニッケルを多く使用しバージン配合率を高めるという方式に転換、スクラップの使用量を押さえたもの。 LMEのニッケル価格は年末の1万6千ドル台から、1月中旬には1万9千ドル台に上昇、一時1万7千ドル台に後退したが、現在は1万8千ドル台を回復した。ニッケル市況は実需を反映したものではなく、山元のニュース、投機筋の動きで価格が上下しており、実需面からみると値上がりの要素は薄く、今後市況は下落し、1万6千ドルを割り込む可能性もある。 輸出向けは韓国POSCO向けが大半といわれている。POSCOが増産に入るのか、輸出業者が旧正月明けには中国など東アジアの荷動きが活発化する、またLMEニッケル市況の先行き上昇を見込んで買いに入ったのかは判然としない。 現状、国内発生スクラップはピーク比で6割前後の水準だ。その一方でメーカーが減産を継続し、余剰分は輸出向けに流れており、バランスはとれている。しかし、足元のステンレス需要動向次第で、メーカーはさらに減産を強化することも考えられ、スクラップ需要はさらに減少する可能性もある。




Copyright 2002 GOTOH&Co.,LTD All rights reserved.