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2010年9月3日
*市況
18-8系スクラップの炉前価格は8月9日に1万円値上げされたが、LMEニッケル価格の下落と為替の円高進行を受け、高炉系ステンレスメーカーが8月25日に2万円の値下げを発表。さらに翌26日にはステンレス専業メーカーなど各社がこれに追随し2万円の値下げに踏み切った。この結果、9月の炉前価格は16万5千円から17万円程度となった。 LMEのニッケル価格は7月末の2万0830j(ポンド当たり9.45j)であったが、8月入り後は徐々に上昇、6日には2万2080j(同10.02j)と2万2千jを超え、その後も高値で推移したことで、10日に大部分のステンレスメーカーが1万円の値上げに踏み切った。しかし、その後ニッケル価格が下落に向かい2万0500j前後となったことで、各メーカーとも2万円の値下げを実施した。今回の値下げはニッケル価格の下落はもちろんだが、為替が84〜85円/jと円高進行の影響が大きい。 ニッケル、クロム、鉄などの原料をバージン配合した現在の価格は2438j。スクラップ評価をバージン配合の90%で換算すると2194j、85%では2072jとなる。これを為替が84円でスクラップ評価を90%として計算すると18万4千円、85%で17万4千円の評価となり、今回の「2万円値下げは妥当」という。 国内のスクラップ発生量はリーマン・ショック以前と比べると約半分。ステンレスメーカーの生産はこれまでの回復傾向から減産基調に転じており、「値を上げてまで購入したい」とするメーカーはまったくない。また、輸出向けも海外ミルの減産で荷動きは鈍い。 海外のスクラップ市況は8月中旬には2230〜2250jであったが、韓国のスクラップ業者は2100jで日本向けにオファーしているが、買い手がないのが現状。 LMEのニッケル価格は投機筋のマネーゲームで上昇・下降を繰り返しているが、現在のステンレスの生産動向(減産によるニッケル需要の減少)、LME在庫の増加などを考えると、スクラップの値上がりは考えにくく、当分弱含みで推移しそうだ。




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