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2012年5月18日
*市況
18-8系ステンレススクラップの炉前価格(メーカー持ち込み価格)は、LMEのニッケル価格の下落を受け、新日鐵住金ステンレスが5月8日に5千円の値下げを発表。その他のステンレス専業や特殊鋼メーカーもこれに追随、14日から5千円値下げした。メーカーによっては1万円の値下げも検討したが、輸出向けとの絡みもあり、5千円の値下げに落ち着いた。この結果、炉前価格は14万円前後となった。 インドネシアの鉱物資源の輸出禁止令が5月6日から実施されるということで、LMEのニッケルが買われ、4月後半は1万8千jに乗り、先行き上昇との見方もあったが、欧州の金融不安から再びニッケルが売られ、5月1日には1万7525j(ポンド当たり7.95j)に低下、その後も小刻みに低下し、5月11日には一時的に1万7千j(同7.72j前後)を割り込んだことで、各メーカーとも炉前価格を5千円引き下げた。 インドネシアでは当初、鉱物資源の輸出禁止令を5月6日から公布する予定であったが、インドネシア内部の鉱山関係者や政府見解の不統一から繰り延べとなり、鉱物資源14品目(ニッケル鉱石、ボーキサイトなど)に対し、20%の輸出関税を賦課することで落ち着いた。日本は海外からニッケル鉱石を年間364万d輸入し、インドネシアからはその5割強を輸入しており、今後、日本のニッケル生産もコスト高になる可能性があり、ステンレス生産に大きな影響を与えそうだ。 ステンレス需要産業や加工工場の生産活動は依然として不活発で、発生スクラップはリーマンショック以前のピーク比では5割前後に止まっている。ただ、ステンレスメーカーの生産量も月間22万3千dとピーク比で25%減といった状況で、生産縮小の中でバランスしている。現時点で積極的にスクラップを購入しているのは、依然として専業A社のみ。A社のスクラップ購入の背景としては、スクラップの配合率を増やすことで、生産コストを引き下げるのが狙い。 また輸出向けは、韓国POSCOが自国内の業者からトン当たり16万円前後で購入しているが、現時点では日本の輸出業者の動きは鈍い。 先行きステンレス生産は現行の22万d台が当分の間、続くとみられ、スクラップの購入姿勢も落ち着いたものとなりそうだ。




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