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2008年11月10日
*市況
11月の18−8系ステンレス・スクラップの炉前価格はLMEニッケル価格の暴落を受け、大手ステンレスメーカーが10月27日に4万円の値下げを発表した。他社もこれに追随したことで、炉前価格は9月30日比で13万円値下がりした。この結果、炉前でトン当たり9万円程度、市中では7〜8万円程度となった。炉前価格の10万円割れは1999年以来9年ぶり。 10月の炉前価格はニッケル価格の下落を受け、ほぼ1週間単位で値下がりした。9月末に2万円値下げされ、10月価格は20万円前後でスタートし、10日に2万円、16日に2万円、20日に3万円、27日に4万円値下げされ、10月1か月で11万円の値下げとなった。 LMEのニッケル価格は9月30日1万5705ドルだったが、10月入り後もステンレス向け需要の後退、ファンド筋のニッケル離れなどを要因に下落を強め、23日には9105ドルと1万ドルを割り込み、さらに翌24日前場で8805ドル、ポンド当たり3.99ドルと03年7月以来5年3か月ぶりに4ドル割れを記録した。ただ、その後は後場で急反発し、加えて株価の上昇に伴いニッケル価格も値戻しし、29日現在で1万2千ドル台に乗っている。しかし、ファンド筋の動きが不透明で、世界のステンレスメーカーは依然として減産を継続しており、ポンド当たり3ドル割れの可能性も無視できない状況。 一方、国内のステンレス需要は建築向けの不振が相変わらず続いていることに加え、世界的に景気が悪化しつつあり、自動車や産業機械の生産計画の下方修正など製造業全般でステンレスの使用量が減っており、加工工場で発生するスクラップも減少している。メーカーの生産量もNSSCが製鋼部門も5割減産、日新製鋼も減産を見込むなど、スクラップの使用料が大きく減っており、メーカーヤードのスクラップは満杯の状況。 このため、メーカーによっては一定期間荷止め(買い止め)や数量制限を実施するところがあらわれている。 海外では、中国の大手ステンレスメーカーで無期限の製鋼休止に入ったといわれており、スクラップ輸入は止まっている。また韓国のPOSCOも大幅減産にはいり、日本からのスクラップ購入量は3分の1から4分の1程度に減少しているという。こうした状況から世界的にスクラップは余剰となっており、米国からトン当たり1千ドルのオファーが来ても見向きもしない状況で、スクラップの輸出国は困っているようだ。いずれにしても、ステンレス製品、スクラップとも弱含みの状況で、ニッケルの動向次第でさらに価格が下がることも考えられる。




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