2025年06月23日

大阪の中華系から始まった高値での集荷競争は東北に飛び火し、その間の関東・中部は各地域に引っ張られる形でじり高となった。一過性になるかどうかだが、中国本土のスクラップ価格が上がってきているのは間違いなさそうで、アルミ・ステン・鉛の価格上昇が顕著らしく、これは作りすぎで製品価格下落に苦しむ中国メーカーに対して政府が補助金を投入している効果の様で、1か月ぐらいで収まるものでもなさそうである。只、こんなドーピングの様な事は長期間続く訳も無く、多分数か月ぐらいで沈静化するのではないかと思う。その数か月間、今の水準でスクラップ価格が留まるのか、それともじり高が続くのか、根拠のない上げだけに分からない。周辺状況だけ見ればLME Ni平均も低水準にて寧ろそろそろ下げに近い状況だと思うのだが、まあそれは無いだろう。