発生は通常通りに平静を取り戻した感はあるも、一部シッパーが若干の高値を出し始めた影響からか荷動きは停滞し始めた。当然様子を見たいと考えるサプライヤーはある筈で、又マーケットが止まってしまいそうな状況である。状況だけ見ると値上がる話ではないのだが、現在の需要だけ考えると国内ミルの需要が大きいのだが、高値に移行する事は是としていなので上値が動かなかった側面はある。今回のシッパーの値上げには間違いなく対抗する筈で、本気になったメーカーにはシッパーでは太刀打ちできないだろう。

盆明けから2週間を過ぎて、ようやく荷動きが始まっている。相変わらず荷動きは活発ではないものの皆無ではない。
市況は上がる要素は乏しく、下がる要素も見当たらない。後は需要家の需要次第であるが、基本的に輸出向けは海外市況にも変化は無く苦しい状況。とすると国内メーカーがどこまでスクラップを必要としているか?次第である。暫く市況を牽引してきた中部ミルも更なる値上げをする兆しは無く、それは関東のミルも同様で、各メーカー共に一定数量のスクラップは必要であるもこれ以上の値上がりは望んでいないのは間違いなく、この先劇的に値上がりをしていく可能性は限りなく低いと言えるのではないだろうか。

盆休みが明けて、市中の発生は当然ながら大半は止まっている状況で、今週の集荷という点に置いては我慢の状況である。但し、鉄の業界を見てみると減ってはいても屑が全くないという程ではなく、ステンレスだけが深刻な物不足というのもちょっと不可解な所もある。結局、何処かで滞留しているというのが妥当な推論で、堰き止めている所が流れ出せばいいという解決策を出来る所が集荷のイニシアチブを取れるのではないだろうか。

今月の韓国ミルの価格は値下がったものの為替の影響で先月より値上がった状況になってしまった。韓国向けシッパーも2回値下げの発表はしたものの、実際は1回の値下げだけに留まっている。一方、中部ミルは8月からの値下げを示唆していたが、結論としてはそれも行われていない。という事で市中の状況は先安観は薄らぎ一旦平行の状況になっている。ただし、上目はやはり可能性は無さそうで、にらみ合いが続いたまま盆休みに突入する事になった。休み中のLMEが劇的に動けば休み明けに何らかの値動きがあるかもしれないが、そうでなければ荷動き低調な状態のまま暫く推移するかもしれない。

本日多分韓国ミルの来月価格が発表になる筈で、この結果次第では市中取引価格に影響を与えるかもしれない。先月は大方値下げの予想が値上げという結果になり、それが追加の値下げを思い止まらせた。状況的には値上げではなかろうかとも思われるも、先月の例があるので正直全く予想がつかない。値下がった場合は国内も追加値下げの機運が高まるかもしれないし、値上がれば値戻しの可能性はある。本日が注目である。
余談ではあるが、中部特殊鋼ミルは7月に出来なかった値下げを8月1日より行うというアナウンスをしていたが、暫くスクラップの需要は旺盛らしいので、ひょっとすると値下げをキャンセルするかもしれないなと個人的には考えている。

若干LMEが戻してきている事と、やはり中部が下がっていない状況から、全国的に荷動きが様子見も含めてかなり低調になっている。夏枯れと重なって、これは全国的な症状だろう。LMEは先々週よりは回復してきているが、これが更に上目になっていくのであれば中部が下げていない状況と重なり、ひょっとすると値戻しがあるかもしれない。
という事で荷動きが低調なのはまだ続きそうである。

国内は輸出向け国内向け共に大筋では値下げとなった。全国的にも値下げの一色ではあるも、一部中部だけが不透明になっている。現在の下げ幅では到底足りないのだが、そもそも荷が少ないのは変わっておらず、又不透明な中部の現状を考えると平行か、はたまたもう一段の下げか、最悪値戻しが無いとも言い切れず、これからの展望としてもこれまた不透明である。取りあえず1週間ぐらいは様子見になると思われるので、今週後半からどの様な動きになるか情勢を見極める必要があるだろう。

値下がったLMEも回復の兆しは見えず、15,000ドル台もすぐそこに見えている。韓国向けシッパーも6月にマイナスしていた分の回復を行う為に、値下げを行う公算が高くなってきている。また、国内ミルについても単価の是正を行いたく、いつ値下げになってもおかしくない状況にはなってしまった。全ての需要家は下げに向かってベクトルは合っている。後は、幾らか?という所で、5円なのか10円なのかは未だにはっきりしないが、5円だったとしたら、状況が何も変わらなければ、近日中の追加値下げも十分在り得るだろう。

大幅に下落したLMEの状況から、天井感の出ていたマーケットでも値下げの意識が出てきている。市中の荷動きは相変わらず停滞している事が一層ややこしくしている。本来ならとっくに値下がっている状況でも強気の購入姿勢を見せる一部業者が居たりと、一筋縄ではいかない中、韓国ミルの来月価格が上げと発表され事態は更に混迷を増してしまった。これで韓国向けシッパー筋は現在の無理していた価格が担保されてしまった形で、直近一番で値下げるだろうという予測も一部あった訳だが、それも良く分からなくなってしまった。LME下げの要因であるインドネシアのNi販売量の話についても、一部リークという出所不明の情報であるので、どこまで信憑性があるのか非常に不透明である。
状況は明らかに下げなのだが、下げるにしても一旦冷静に事態を検討する必要がありそうである。