先週と同様に一部安値修正している業者はあるも、上値はやはり重い。ジワリジワリだが強気と弱気の割合が移り変わってきているのも興味深い。強気の材料もこれと言って無く、若干弱気の材料の方が多い感じで、現状は弱含み横ばいといった所だろう。これが続けばいいのだが。
市況
若干高値で買い取る業者も散見されるが、市況に影響を与えるほどではなく、むしろ大手国内ミルが今月から納入枠のカットを始めたことの方が今後の市況を左右しかねない。カット量はそこまでではないが、一番の需要家がカットするのであるから、今後の需給に非常に影響は出るだろう。緩んでくればその後は値崩れという事も在り得る。
市中の取引が高値の需要家がいないのに、発生減の為にじりじりと上げているのは何処の地域も同様であるが、大口需要家の国内ミルが9月以降購入数量を絞り出す可能性がある。そうなると一気に市中の需給が緩んでくる可能性がある。9月中旬以降にその影響から値下げに転じる状況になるやもしれない。
盆明けての感想は地域の差がかなり大きいなという事である。東北はかなり荷動きが少なく、関東は普通に荷動きがされている。中部・関西は発生工場が多い為にやはり今一つ荷動きは悪そうである。
価格的には一旦落ち着きを取り戻した感はあるものの、やはり関西だけはじりじりと上げに向かっている。軸になって高値で頑張っている需要家は見当たらないのであるも、発生難からの無い物高がずっと続いている。どこも高値の軸が無いのは全国的に同じであるが、このまま上がり続けるとは思えない。もうピークに達しているとも思える。
盆休み前の最後の週になった。先週迄は価格の上伸はなかったが、物量は減っているなりには動きがあった。8月の集荷は今週如何にするかで決まってきそうである。
多分であるが、やはりここから上値が伸びるとは考え辛く、盆明け後の荷動き停滞に対しても淡々とした状況は変わらないと思われる。需給とはいっても周辺環境を考慮すると、上がる要素が全く見当たらないのが主な理由である。
上値は伸びないものの、中部ミルが動いた様に開きすぎた価格の修正でボトムがジワリと上がってきている。全体的な中心値が上がってきたところで、そこから先に進む要素が未だ見当たらない。暫くはこの辺で足踏み状態が続くのではないだろうか。
この1週間が過ぎれば、後は価格が動くにしても盆休み明けという事になるのは間違いない。
各地で価格の上振れは収まってきた。下落の兆候はないものの暫くは現在の水準で推移しそうである。相変わらず時期の早い夏枯れは始まっていて、各業者さんの集荷はかなり各地で苦労をしていると思われる。こうなると一旦収まった価格の上振れもいつ再開するか分かったものではない。但し、需要家の購入意欲も大して上がっていないので、その状況では現状維持が妥当な線かもしれない。
発生量は相変わらずパッとしない。
ここ1週間は特段変化は無いが、水面下ではパッとしない発生量の為に激しくしのぎを削っている方達もいる。7月がこの状況では8月はどうなってしまうのか考えるだけでも恐ろしい。8月の発生量は単純に通常の半減としてもおかしくない中で、需要家が通常通り集めようと考えていたら、相当な覚悟がいると思う。しのぎを削るどころではない。
市況については一旦弱まったり、再度価格が上がったりと不安定な状況が続いているが、一定のラインを超えることはやはり無さそうである。
前回も述べたが夏枯れ近しの前に、既に市中の発生量は下降線を辿っている様な状況である。対して需要もパッとしなそうではあるが、大手のみここからの3か月は通常通り購入の姿勢であり、夏の商戦は波が高いかもしれない。
じりじりと上がっていた相場も一段落付いた感はある。
ここからの値上げは海外特に中国の状況を見ても無さそうである。但し、現状の価格帯からの値下げも早期には無さそうで、一旦は平行にて7月を迎えそうである。
ここから2か月は日本のメーカーも夏季減産に入る時期であり、海外市況も台湾・韓国もそれ程強くなく、本来なら夏枯れと需給がマッチしそうではあるが、大手ミルだけは集荷量がその限りでは無さそうである。となると夏枯れの影響の方が強くなる可能性が高い。