盆明けての感想は地域の差がかなり大きいなという事である。東北はかなり荷動きが少なく、関東は普通に荷動きがされている。中部・関西は発生工場が多い為にやはり今一つ荷動きは悪そうである。
価格的には一旦落ち着きを取り戻した感はあるものの、やはり関西だけはじりじりと上げに向かっている。軸になって高値で頑張っている需要家は見当たらないのであるも、発生難からの無い物高がずっと続いている。どこも高値の軸が無いのは全国的に同じであるが、このまま上がり続けるとは思えない。もうピークに達しているとも思える。
市況
盆休み前の最後の週になった。先週迄は価格の上伸はなかったが、物量は減っているなりには動きがあった。8月の集荷は今週如何にするかで決まってきそうである。
多分であるが、やはりここから上値が伸びるとは考え辛く、盆明け後の荷動き停滞に対しても淡々とした状況は変わらないと思われる。需給とはいっても周辺環境を考慮すると、上がる要素が全く見当たらないのが主な理由である。
上値は伸びないものの、中部ミルが動いた様に開きすぎた価格の修正でボトムがジワリと上がってきている。全体的な中心値が上がってきたところで、そこから先に進む要素が未だ見当たらない。暫くはこの辺で足踏み状態が続くのではないだろうか。
この1週間が過ぎれば、後は価格が動くにしても盆休み明けという事になるのは間違いない。
各地で価格の上振れは収まってきた。下落の兆候はないものの暫くは現在の水準で推移しそうである。相変わらず時期の早い夏枯れは始まっていて、各業者さんの集荷はかなり各地で苦労をしていると思われる。こうなると一旦収まった価格の上振れもいつ再開するか分かったものではない。但し、需要家の購入意欲も大して上がっていないので、その状況では現状維持が妥当な線かもしれない。
発生量は相変わらずパッとしない。
ここ1週間は特段変化は無いが、水面下ではパッとしない発生量の為に激しくしのぎを削っている方達もいる。7月がこの状況では8月はどうなってしまうのか考えるだけでも恐ろしい。8月の発生量は単純に通常の半減としてもおかしくない中で、需要家が通常通り集めようと考えていたら、相当な覚悟がいると思う。しのぎを削るどころではない。
市況については一旦弱まったり、再度価格が上がったりと不安定な状況が続いているが、一定のラインを超えることはやはり無さそうである。
前回も述べたが夏枯れ近しの前に、既に市中の発生量は下降線を辿っている様な状況である。対して需要もパッとしなそうではあるが、大手のみここからの3か月は通常通り購入の姿勢であり、夏の商戦は波が高いかもしれない。
じりじりと上がっていた相場も一段落付いた感はある。
ここからの値上げは海外特に中国の状況を見ても無さそうである。但し、現状の価格帯からの値下げも早期には無さそうで、一旦は平行にて7月を迎えそうである。
ここから2か月は日本のメーカーも夏季減産に入る時期であり、海外市況も台湾・韓国もそれ程強くなく、本来なら夏枯れと需給がマッチしそうではあるが、大手ミルだけは集荷量がその限りでは無さそうである。となると夏枯れの影響の方が強くなる可能性が高い。
大阪の中華系から始まった高値での集荷競争は東北に飛び火し、その間の関東・中部は各地域に引っ張られる形でじり高となった。一過性になるかどうかだが、中国本土のスクラップ価格が上がってきているのは間違いなさそうで、アルミ・ステン・鉛の価格上昇が顕著らしく、これは作りすぎで製品価格下落に苦しむ中国メーカーに対して政府が補助金を投入している効果の様で、1か月ぐらいで収まるものでもなさそうである。只、こんなドーピングの様な事は長期間続く訳も無く、多分数か月ぐらいで沈静化するのではないかと思う。その数か月間、今の水準でスクラップ価格が留まるのか、それともじり高が続くのか、根拠のない上げだけに分からない。周辺状況だけ見ればLME Ni平均も低水準にて寧ろそろそろ下げに近い状況だと思うのだが、まあそれは無いだろう。
大手輸出シッパーが出荷した分の補填として若干の値上げをし始めた。それに伴って今迄値上げを待っていた業者に付きあげられ、各シッパーも動き出す。大手シッパーには若干値上げられる理由はあったが、それ以外のシッパーには合理的理由が見当たらない。しかし一度動き出したムーブメントは直ぐには収まらないかもしれない。但し、合理的値上げ理由は見当たらないので、3週間ないしは1か月ぐらいで鎮静化するのではないかと思われる。
先週韓国ミルの6月価格が発表された。ウォンでは下げだが円建てでは若干上げという為替マジックの様な価格になっている。市中ではこの流れを受けて韓国向けシッパーが上げて来るのでは?という噂も出ているが、あくまで需給という事を考えれば、韓国ミルも足元ではそれ程屑は必要ではなく、シッパーについても在庫が薄いという状況でもないので、暫くは強気で購入するという展開にはならないと思われる。
又、アメリカ発で鉄鋼の関税を更に引き上げる決定がされた。実際この影響は週末の為替にも出てきており、一気に円高に進んだ。今週前半のマーケットは又大荒れになるかもしれない。そうなってくると屑の価格も強含みどころか大幅な弱気相場になる可能性も高い。何度も言っているがこの様な場合、基本的に在庫を積み増しする事はお勧め出来ない。