週20円ぐらいのペースで単価の下落が続いている。兎に角輸出シッパーの荷止めが市況の下落を招いているのは間違いない。但し、LMEのNi相場も着実に下落しており、足元21000ドル台に到達しており、そこから考えると整合性が無いわけではない。
来月から輸出シッパーが荷止めを解除する筈であるが、段階的に値下げも行われているので、いくらで買い始めるのか現状では推測できない。
この状況だと、遠くない未来に炉前価格200円を切ることも想定しておかなければならないかもしれない。

状況は更なる値下げへと向かっている。LMEも順調に(?)下降を続けており、足元21000ドル台に迄到達。しかしながらここ迄市況が悪化している背景は通常フロー発生の3割を消化していた各地のシッパーが軒並み荷止め・大幅値下げを行っていることが主な原因である。国内ミルについては価格こそ値下げを実施しているものの、一部定修の為に荷止めもあるが、基本的には購入数量は減少していない。但し、余計に購入することはしていないので、余った屑を吸収するところまではいっていない。
価格については未だ底は見えない。

値下げの勢いが止まらない。台湾や韓国向けの今迄市況をけん引してきた大小の輸出シッパーが完全に買い気を喪失している事が大きなポイントである。一説には在庫の抱えすぎや資金繰り的な問題も取りざたされているが、長期にわたる荷止めや、急激な値下げにて、市中相場の値下げけん引役となっている。国内ミルについては基本的な需要は変わらないが、輸出向けであった玉の吸収まではいかないことが現在の荷余り状態を生んでいる。ごく近いうちに200円も切ってくるのは間違いない。

大手輸出シッパーが10円追加下げ(TOTAL30円)プラス月末までの荷止めを正式に発表した。最終週からは関東ミルも定修における荷止めを予定しており、一層スクラップの納入先が無いという状況が続いている。大手輸出シッパーは7月も荷止め延長という噂も出ており、市況自体はかなり弱い。
となれば、LMEも25000ドル台まで来ていることから、10円の追加値下げも近日中に充分あり得る話である。

関東は全体的にピークより30円下げにて落ち着いた。
その間、韓国ミルの価格やLMEの足元の値動き等もあったが、基本的には需要家の上向きの動きはない。大手輸出シッパーが8日から18日迄の荷止めを発表し、更には追加で月末迄の荷止め延長の話も出ている。国内ミルについても枠数量があることから、単価というよりもスクラップを納める先が無いという状況になってきている。
この先もスクラップについては弱含みであるということは間違いなさそうである。

関東ミルが30円下げにて購入をスタート、大手輸出シッパーは20円下げ迄だが6/6より2週間の荷止め、これに対して国内大手ミルも現状20円下げの価格を維持する必要性は薄く、プラス10円の下げは必然であろう。近日中に値下げのアナウンスが多分あると思われる。
関東は現状高値でのスクラップの行き場を無くしている状態であり、このまま持ち続けるかある程度の損切を覚悟で出荷を優先するかで、各業者の対応が分かれてきている。

関東ミルが荷止め明けから30円値下げ、累計35円下げ。大手輸出シッパーは6/1より10円下げにて累計20円下げ。大手国内ミルも累計20円下げ。
完全な下げトレンドであるが、下げ止まりは何処かという点で、市況としては関東ミルに合わせてもう10円の下げがあるという見方が強い。
LMEの指標としての働きは前ほどウエートが高く無くなっている。

全体的には10円の値下げになっているが、誰もここがボトムだとは思っておらず、ここへきて関東のステンレス専業メーカーが約2週間に渡り18-8屑の荷止めを行ったことで、行き場をなくしたスクラップを抱えていた先が右往左往している状況。各問屋筋もメーカーに先駆けて大まかには270円前後に単価を落とした価格にて購入を始めている。
多分ここらあたりが足元での着地点ではないかと考えられる。

大手輸出シッパー及び国内最大ステンレスミルが5円の値下げを発表した。今回は市中の反応も下げ一色で共通していたが、問題はこれからどれ程の下げが追加で出るかということである。中部ミル辺りは現状下げの発表をしていないがLMEの下げ幅を考えると、2月ぐらいの単価にいつ戻ってもおかしくない。これからは各業者共溜め込む状況ではない。

先月末よりLME、Ni相場が急落していて現状止まらない状況である。1週間半の間に5000ドルも下がっている。ステンレスの価格についても現状は平行できているものの、下がり始めると一気に20円~30円の下げはあり得る。各メーカーについては製品価格を今月も値上げる予定であるので、原料を下げて製品を上げることに多少ジレンマを抱えており、値下げにも慎重にはなっているものの、どこで吹っ切れるかが直近のポイントである。