全体的には10円の値下げになっているが、誰もここがボトムだとは思っておらず、ここへきて関東のステンレス専業メーカーが約2週間に渡り18-8屑の荷止めを行ったことで、行き場をなくしたスクラップを抱えていた先が右往左往している状況。各問屋筋もメーカーに先駆けて大まかには270円前後に単価を落とした価格にて購入を始めている。
多分ここらあたりが足元での着地点ではないかと考えられる。
市況
大手輸出シッパー及び国内最大ステンレスミルが5円の値下げを発表した。今回は市中の反応も下げ一色で共通していたが、問題はこれからどれ程の下げが追加で出るかということである。中部ミル辺りは現状下げの発表をしていないがLMEの下げ幅を考えると、2月ぐらいの単価にいつ戻ってもおかしくない。これからは各業者共溜め込む状況ではない。
先月末よりLME、Ni相場が急落していて現状止まらない状況である。1週間半の間に5000ドルも下がっている。ステンレスの価格についても現状は平行できているものの、下がり始めると一気に20円~30円の下げはあり得る。各メーカーについては製品価格を今月も値上げる予定であるので、原料を下げて製品を上げることに多少ジレンマを抱えており、値下げにも慎重にはなっているものの、どこで吹っ切れるかが直近のポイントである。
大幅に値上がりした4月であった。後半LMEもほぼ横ばいにて、同様にスクラップ価格についても前半に比べると値上げの動きは無くなった。
若干懸念点とすれば最終日にLME相場に値下げの動きがあり、日本がゴールデンウイーク中の動きがどうなるかである。ここで下げの動きが継続すれば連休明けの値下げということも有り得るかもしれない。
先週はLMEも左程値動きも無く、市中スクラップ相場についても値上げ幅は鈍化若しくは止まっている。一部外資系シッパー及び中部ミルが頭一つ抜け出てはいるも、そこからの先は今のところない状況である。ここまでスクラップ価格が上がってくると各ミルの原料としての優位性が無くなってきているのは事実で、ゼロカーボン等の外部要因を除いてもそろそろFeNiやNPIの使用比率を上げて、スクラップの使用比率を下げる(=購入数量の減少)という動きが出てきてもおかしくない。
これから先を考えると、値上げだと浮かれている状況でもない。
先週一気に25円前後単価が上がり、スタートラインと語ったところ、早くもそこからの動きが加速している。目立ったのは外資系のシッパーで、断続的に値上がりを行い、それに対して大手輸出シッパー・国内ミルも対応という図式で、5円~10円が一週間で動くという状況になっている。ここで問題は製品価格との兼ね合いがあり、製品についても値上げが随時行われているが、それが市場に受け入れられるかどうかによっては、原料たるスクラップの購入量の削減という話もでるかもしれない。
韓国ミルが例月より若干早めに今月の単価提示を行い、為替の影響もあるもついに300円を越えてきた。これを受けて週末国内大手シッパーが大幅な20円上げを発表、300円に近いところまで到達する。今週から国内ミルも同様な対応になるはずである。
市中には300円付近の単価が出るまで様子見のような状態が続いていたので、ようやくこれでスタートラインに来た感じであろう。
ようやくLME Ni相場は落ち着いてきた。結局32000ドル台の3月アベレージにて決着、4月に入っても同様な水準でスタートをしている。2月に比べれば大幅な上げにはなっているも、これが現状の妥当な価格帯であると納得するしかない。ステンレス市況に付いてはどこかがプライスリーダーになっている訳ではないが、前述のLMEの相場感より、市中取引が様子見状態から抜け出せずにいる。どこまで上がれば出し時なのかも各業者の考え方なので、なかなかはっきりしない。
LME、NI相場は連日の乱高下からの相場不成立により指標としての働きをなしていない。これからはLMEに左右されずに各需要家の需給によって価格が決まっていくかもしれない。304屑については指標がなくてもある程度の市況は形成されているが、問題は今迄前月のNiアベレージを基に価格が算出されていた特金屑が今後どのような形で値付けされていくのかに焦点が集まる。
16日よりNi相場が再開するも連日のストップ安で3/21迄公式な数値は発表されていない。であるも、非公式ながら連日のストップ安から表面上の価格は31000ドル迄下がってきている。上海の相場を引き合いに出すと、そろそろ落ち着くような雰囲気にはなってきている。予想では30000ドル前後で下げが止まり、本日の分から公式な相場になると思う。ここらあたりが皆の許容出来るギリギリのラインであろう。