中部ミルも値下げを打ち出し、5円の値下げは全国的に浸透した。
状況を見る限りでは、相変わらず内外含めて強気な所は無く、周辺の状況を見る限りではやはりここは底では無さそうである。足元では為替の影響が一番強そうで、このまま円高の傾向が強まれば再度の値下げも在り得るだろう。特にシッパーは耐えられない筈なので、先行して下げに走ると思われる。追加の値下げのサインはシッパーの動向をよくウォッチすると分かりやすいかもしれない。
市況
韓国向けシッパーの今週からの値下げ発表を皮切りに、国内メーカーも軒並み値下げ方針を打ち出してきた。だれがトリガーを引くかの状況だったので、それ程衝撃は無かった。中部だけは未だ動きが無く、又暫くは他の地域との格差が出るが、そもそも市況に影響を与える程数量を中部ミルは必要としていないので、市況への影響は軽微であると思われる。
今後も先安観はそのままであるので、この値下げが底とは思えない。
輸出向けが弱い。諸外国の買値が相当下がっている。シッパーは軒並みトーンダウンしていて、これが先安観を生み出している。足元でLMEが上がったり下がったりしているので何とも言えないが、先安観である事は間違いなく、今年に入ってからの発生源が多少なりとも改善されると一気に値下に動く可能性は高い。
状況は先週と変わっていない。一部韓国ミルが若干の上げを発表したが、市況に影響を与える程ではない。数量自体を欲しているかもよく分からず、それは国内についても同様で、外材の数量が増えている事がマーケットのシェアを変えてきている。国内ミルのシェアが落ち込んでいる事で生産数量も伸び悩んでいる。ゆえに原料もそれ程要らないという事になるのであるが、発生量も相変わらず増えないので低いところでマッチングしている状況は変わらないが、市況感で言えば上げは当分ない。このまま平行であればましぐらいの感覚ではないだろうか。尚、下げのトレンドも足元ではない。
全体的に値下げ定着かと思われたが、どうも中部は下げ切れていない状況と、LMEが月初に比べれば高止まりしている事も相まって、全体的に弱気ムードだった市況が下げ止まった感がある。国内外の需要家を見ても弱気一辺倒で、直ぐにでも追加下げがあってもおかしくないのだが、マーケットがそれを許容しない状況になっている。勿論値上げの材料は皆無なのであり得ないが、このまま暫く並行で進む可能性は高い。
全体的に5円値下がって以降、マーケットは淡々としている。強気でもなく弱気でもなく、1月なので発生もようやく始まったところであるので、来週からどうなるかというところである。
足元でLMEが若干アベレージを上げてきている事から、多少様子を見始めてきている所もあるだろうが、国内外を問わず根本的な需要家の購入意欲が弱いままなので、ひょっとすると月内に予想に反してもう一回値下げがあるやもしれない。それぐらい需要家が弱い状況である。
韓国向けシッパーが年始5円の下げをアナウンスし、それに同調する様に大手ミル及び中部特殊鋼ミルも相次いで5円の値下げを打ち出した。一部の地域では下げ切れないという話も聞くが、これで全体的には5円下げで概ね固まった。
相変わらず強気の話も無いが、発生難は相変わらずで、暫くは今回の下げの後落ち着くのではないだろうか。
韓国以外のシッパーの落ち込み方が段々と大きくなりつつある。多分12月中はもう動かないだろうが、年明けにはこの調子では一段の下げは避けられそうもない状況である。
韓国向けシッパーが動けばそれがトリガーになる。
後は年末年始のLMEの動向が多少の判断材料にはなるので、その辺はウォッチしたい。
韓国向けシッパーは足元で値下げのアナウンスは出なかった。寧ろ他国向けのシッパーが若干ではあるがペースダウンしてきている。これで皆横並びに近い状況で、この状況で行くと年内はもう一段の下げは無く、このまま並行でいくかもしれない。相変わらず中部地区だけは値下げの動きが出ていないが、そもそも上げていないから下げないという論理らしい。他の地域から見ると良く分からない論理ではあるが、まあそういう事なのであろう。
早々に韓国向けシッパーが値下げを発表、それに国内勢が追随する図式で全体的に5円方値下がった。一部他国向けのシッパーや国内特殊鋼ミルは未だ動きを見せていないが、どちらにしても時間の問題とは思われる。
今月の韓国ミルの価格が円換算で9円の下げになっている事から、韓国向けシッパーがもう一段階値下げを行うのではないかという噂が出ている。状況から考えるとおかしな話ではないのだが、そこは発生量も少ない中でどこまで市場に受け入れられるかはもう少し様子を見ないとはっきりはし無さそうである。