韓国以外のシッパーの落ち込み方が段々と大きくなりつつある。多分12月中はもう動かないだろうが、年明けにはこの調子では一段の下げは避けられそうもない状況である。
韓国向けシッパーが動けばそれがトリガーになる。
後は年末年始のLMEの動向が多少の判断材料にはなるので、その辺はウォッチしたい。

韓国向けシッパーは足元で値下げのアナウンスは出なかった。寧ろ他国向けのシッパーが若干ではあるがペースダウンしてきている。これで皆横並びに近い状況で、この状況で行くと年内はもう一段の下げは無く、このまま並行でいくかもしれない。相変わらず中部地区だけは値下げの動きが出ていないが、そもそも上げていないから下げないという論理らしい。他の地域から見ると良く分からない論理ではあるが、まあそういう事なのであろう。

早々に韓国向けシッパーが値下げを発表、それに国内勢が追随する図式で全体的に5円方値下がった。一部他国向けのシッパーや国内特殊鋼ミルは未だ動きを見せていないが、どちらにしても時間の問題とは思われる。
今月の韓国ミルの価格が円換算で9円の下げになっている事から、韓国向けシッパーがもう一段階値下げを行うのではないかという噂が出ている。状況から考えるとおかしな話ではないのだが、そこは発生量も少ない中でどこまで市場に受け入れられるかはもう少し様子を見ないとはっきりはし無さそうである。

ここまで来ると11月のLMEアベレージがそこそこ下がるのは間違いなく、円安で強気になっていると思われる輸出勢も12月の海外の購入価格は下げになる筈で、そうすると彼らの動きも若干の値下げに動くやもしれない。12月初旬は持つかもしれないが、2週目以降はひょっとすると輸出勢がトーンダウンからの全体での値下げにつながる可能性は大いにあり得る。

為替はじりじりと円安に動き155円前後でストップしている。この為替であるとドル建てで動く台湾・インド向けの輸出は国内価格と比べても今後いい値がつく可能性はある。一方国内価格の上値は重い。LMEだけ見れば下がっていてもおかしくない状況で各メーカーも購入価格を上げるという事自体に抵抗感もあり、又需給もひっ迫していない事から、値上げに対しての意識はかなり薄い。
市中では上げ期待と下げ不安が入り交じり、何とも言えない状況になっている。

米国の大統領がトランプ氏で決まった。勝敗が決まった瞬間は大方の予想として大幅な円安に動くと考えられたが、予想をはるかに下回る値動きで、それ以降はむしろ円高に若干振れてきている。LMEは16000ドルを回復はしたがそれ以上の動きはなく、市中で言えばもう少し価格が上伸するのではないかと考えていた人達には多少冷や水になったかもしれない。足元シッパーを含む需要家についても全てがスクラップを必要としているかはバラバラであり、総じて国内需要は無い物高ではあるが、そこまで発生と需要がバランス取れていないかというとそうでもない気がする。
どちらにしても上値は重い中でどう判断するかは其々の考えではある。

先週迄の荷動きに対して11月のスタートはかなり冷え込みモードである。LMEも順調に下がってきている中で、価格はシッパーを中心にして弱くはなっていない。上値が重いのは先月通りであるが、下値が切りあがってきている。いつ下がってもおかしくない状況での強気マーケットはいささか違和感を覚えるが、これも無い物高という事であろうか。

先週中部ミルがこぞって値上げをした。円安にこそ振れているが、LMEは値下がりを続け、何故ここでというタイミングでの値上げなのか理解に苦しむ。ましてや一方の特殊鋼ミルは数量自体もそれ程必要としていない筈なので余計に理解に苦しむ。発生量が少ないのは違いないのだが、他に目立って高買いしている先もないので単に市況を表しているというよりもごく一部の地域の都合によるものと理解するのが妥当であろう。

為替は150円付近で落ち着いているが、上がりかけていたLMEが再度下落に転じている。ステンレスの価格としての指標には現状なってはいないものの、やはり上がりきらない現状からの下落は、上値を狙っている人からすると冷や水であろう。後はどれだけ需要があるかであるも、関東を例にとると軒並み需要家も価格が強いところもなく、そこも上値を狙う人からすればパッとしないところである。ここ迄きたら大台を狙いたいところではあるも、今一つ上値は重い。発生量が少ない為需給は引き締まっているので決して弱くはないが、上値は重い展開で、余計に荷動きは悪くなっている。

関西方面は着実に価格が上がってきている様子であるが、関東についてはこれと言って高値を付けている先は現れていない。相変わらず発生量は少ないままだが、それでも10月第一週目に比べると幾らか流通量は回復してきている。
そんな事よりも、先週末で大手高炉系ミルが親会社との合併を発表した。来年4月に向けてどの様な戦略を立てて来るのか不明ではあるが、どちらにしても来年以降のマーケットはかなりの影響を受けるのは間違いない。