関東は全体的にピークより30円下げにて落ち着いた。
その間、韓国ミルの価格やLMEの足元の値動き等もあったが、基本的には需要家の上向きの動きはない。大手輸出シッパーが8日から18日迄の荷止めを発表し、更には追加で月末迄の荷止め延長の話も出ている。国内ミルについても枠数量があることから、単価というよりもスクラップを納める先が無いという状況になってきている。
この先もスクラップについては弱含みであるということは間違いなさそうである。

関東ミルが30円下げにて購入をスタート、大手輸出シッパーは20円下げ迄だが6/6より2週間の荷止め、これに対して国内大手ミルも現状20円下げの価格を維持する必要性は薄く、プラス10円の下げは必然であろう。近日中に値下げのアナウンスが多分あると思われる。
関東は現状高値でのスクラップの行き場を無くしている状態であり、このまま持ち続けるかある程度の損切を覚悟で出荷を優先するかで、各業者の対応が分かれてきている。

関東ミルが荷止め明けから30円値下げ、累計35円下げ。大手輸出シッパーは6/1より10円下げにて累計20円下げ。大手国内ミルも累計20円下げ。
完全な下げトレンドであるが、下げ止まりは何処かという点で、市況としては関東ミルに合わせてもう10円の下げがあるという見方が強い。
LMEの指標としての働きは前ほどウエートが高く無くなっている。

全体的には10円の値下げになっているが、誰もここがボトムだとは思っておらず、ここへきて関東のステンレス専業メーカーが約2週間に渡り18-8屑の荷止めを行ったことで、行き場をなくしたスクラップを抱えていた先が右往左往している状況。各問屋筋もメーカーに先駆けて大まかには270円前後に単価を落とした価格にて購入を始めている。
多分ここらあたりが足元での着地点ではないかと考えられる。

大手輸出シッパー及び国内最大ステンレスミルが5円の値下げを発表した。今回は市中の反応も下げ一色で共通していたが、問題はこれからどれ程の下げが追加で出るかということである。中部ミル辺りは現状下げの発表をしていないがLMEの下げ幅を考えると、2月ぐらいの単価にいつ戻ってもおかしくない。これからは各業者共溜め込む状況ではない。

先月末よりLME、Ni相場が急落していて現状止まらない状況である。1週間半の間に5000ドルも下がっている。ステンレスの価格についても現状は平行できているものの、下がり始めると一気に20円~30円の下げはあり得る。各メーカーについては製品価格を今月も値上げる予定であるので、原料を下げて製品を上げることに多少ジレンマを抱えており、値下げにも慎重にはなっているものの、どこで吹っ切れるかが直近のポイントである。

大幅に値上がりした4月であった。後半LMEもほぼ横ばいにて、同様にスクラップ価格についても前半に比べると値上げの動きは無くなった。
若干懸念点とすれば最終日にLME相場に値下げの動きがあり、日本がゴールデンウイーク中の動きがどうなるかである。ここで下げの動きが継続すれば連休明けの値下げということも有り得るかもしれない。

先週はLMEも左程値動きも無く、市中スクラップ相場についても値上げ幅は鈍化若しくは止まっている。一部外資系シッパー及び中部ミルが頭一つ抜け出てはいるも、そこからの先は今のところない状況である。ここまでスクラップ価格が上がってくると各ミルの原料としての優位性が無くなってきているのは事実で、ゼロカーボン等の外部要因を除いてもそろそろFeNiやNPIの使用比率を上げて、スクラップの使用比率を下げる(=購入数量の減少)という動きが出てきてもおかしくない。
これから先を考えると、値上げだと浮かれている状況でもない。

先週一気に25円前後単価が上がり、スタートラインと語ったところ、早くもそこからの動きが加速している。目立ったのは外資系のシッパーで、断続的に値上がりを行い、それに対して大手輸出シッパー・国内ミルも対応という図式で、5円~10円が一週間で動くという状況になっている。ここで問題は製品価格との兼ね合いがあり、製品についても値上げが随時行われているが、それが市場に受け入れられるかどうかによっては、原料たるスクラップの購入量の削減という話もでるかもしれない。

韓国ミルが例月より若干早めに今月の単価提示を行い、為替の影響もあるもついに300円を越えてきた。これを受けて週末国内大手シッパーが大幅な20円上げを発表、300円に近いところまで到達する。今週から国内ミルも同様な対応になるはずである。
市中には300円付近の単価が出るまで様子見のような状態が続いていたので、ようやくこれでスタートラインに来た感じであろう。